中耳炎がひどくなると中耳腔(音を伝える骨があるところ)から後ろの方の乳様突起に炎症を起こし、更に外側の皮膚の下に炎症が広がることがあります。乳様突起炎と言われる状態です。
お耳の後ろが赤く腫れ、時に皮下まで炎症が進むと、耳たぶが前に立ったような状態になる耳介聳立(しょうりつ)という所見が見られます。お熱も出ます。放っておくと顔面神経麻痺、髄膜炎、脳炎を引き起こすこともあります。
専門の病院に入院の上、抗生剤の点滴、鼓膜切開、時に耳の後ろの骨を削り内部の膿を取り除く手術が必要となることがあります。
下は一例です。クリックして拡大してみてください
CTです 乳突洞から皮下まで
炎症が進んでいます
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