花粉症(アレルギー性鼻炎)の検査

  病院に行けば簡単な検査でアレルギー性鼻炎かどうかを診断することができます。今まで症状が出なくても、大人になって新たに発症する方もおられます。
 スギ花粉症の症状といえば「くしゃみ、鼻水、鼻づまり」のいわゆる鼻症状が中心です。でもこの時期は風邪のシーズンでもあります。長く続くお鼻の症状があれば花粉症を疑いましょう。
 家でのお掃除の最中や、ほこりっぽい倉庫にはいると、くしゃみや鼻水が出ることはありませんか?家のホコリ(ハウスダスト)やダニのアレルギーかもしれません。
 季節の変わり目や、寒い日に急に暖房の部屋に入った時にくしゃみや水っぱながでたりしませんか。アレルギーの患者さんは温度変化に敏感です。意外とアレルギー性鼻炎かもしれません。
 簡単な検査でアレルギーかどうかを知ることができます。アレルギー性鼻炎による症状かを知ることは、今後の生活習慣を含め、対策を立てる上で大切なことです。
具体的な検査方法としては簡単なものから
1. 鼻汁好酸球検査(上左)
鼻水の中に分泌される好酸球というアレルギーに関係する細胞を染めて顕微鏡で確かめます。
 
2. スクラッチテスト、皮内テスト(上右)
皮膚に小さいキズを付けて花粉などのアレルギーを起こす物質のエキスを垂らして、あるいは直接皮下に注射をして赤く腫れる皮膚の反応を調べます。15分ほどでわかる検査です。すべてのアレルギーの原因物質(アレルゲン)に対しての検査は難しいため、代表的なものを選んで検査します。
 
3. 血液中のIgE抗体の検査(RAST,MASTなど)
花粉やダニなどのアレルギーの原因に反応するそれぞれの抗体(IgE)というのが血液中にあるかを採血して調べます。費用が少しかかります。(1項目3割負担で500円ほど) 
 
 更に詳しく調べるには原因物質のエキスを染み込ませた紙を鼻内にいれて、実際に症状が怒るかを確かめる誘発試験があります。