子供さんから中学生高校生くらいまでは、繰り返して鼻出血を起こすことがあります。1日に1回必ず出血するとか、朝起きたらまくらの周りが血で汚れていたとか。心配になる程の頻度と量のこともよくあります。
若い人の出血は生理学的なものが多いのです。はっきりした原因はわかっていませんが、ホルモンの関係が考えられています。女性の場合は月経不順の際の代償性の出血として、鼻出血が起こることもあります。
基本的な止血法で止まらなければ、粘膜をお薬や、電気凝固装置、レーザーなどで止血します。
多くは心配いらないとは言っても、小さいお子さんの場合は、血小板減少性紫斑病や、白血病など血液の病気が隠れていることがあります。血液の検査で異常がないかを調べておくのは大切です。過度に出血を繰り返すようであれば、念の為の検査をおすすめします。
また青少年の鼻出血は、鼻咽腔血管線維腫という良性の腫瘍の他、稀に悪性の肉腫などが隠れているケースもあります。
その他、出血性鼻茸や、血管腫といったポリープや良性腫瘍があることもあります。
耳鼻咽喉科で、鼻内の内視鏡検査がやはりおすすめです。